「飛鳥3の客室はどのような種類があるのか」「自分に合ったクラスはどれなのか」――そんな疑問をお持ちの方に向けて、上質な船旅を叶える飛鳥3の魅力をわかりやすくご案内いたします。
飛鳥3は、飛鳥クルーズが運航する日本を代表するラグジュアリークルーズ客船として、全客室にオーシャンビューの専用バルコニーを備えており、移りゆく海の表情をプライベート空間からゆったりとお楽しみいただけます。内装は、日本の伝統美「万葉集」をモチーフに、世界的に評価の高いデザイナー・オリバー・レイン氏が手がけた洗練された設えとなっております。
本記事では、飛鳥3の客室グレードや料金の目安、予約の流れや失敗しない選び方まで、初めての方にも安心してご覧いただける内容を丁寧にまとめております。理想のクルーズスケジュールを立て、あなただけの上質な時間を見つけてみませんか。
飛鳥3の客室はどんな種類がある?クラスや設備を徹底解説
クラス・グレード
飛鳥3の客室は、旅のスタイルに合わせて選べるよう複数のクラスに分かれています。大きく分けると「ペントハウス」「スイート」「バルコニー」の3系統があり、その中でもさらに細かいグレードに分類されています。
また、すべての客室は日本古来の詩集「万葉集」をテーマにデザインされており、それぞれの客室にちなんだ詩や四季の趣が取り入れられています。内装デザインを手がけたのは、客船のインテリアデザインで国際的に評価されているオリバー・レイン氏です。現代的で洗練された空間に、日本らしさを織り交ぜたデザインが、飛鳥3の大きな特長となっています。
例えば、最上級の「ロイヤルペントハウス」は114.8㎡の広さを誇り、専属バトラーサービスやアート作品に囲まれた特別な空間を体験できます。一方で「ソロバルコニー」は19.4㎡で一人旅向けに設計されており、手軽にラグジュアリー体験が楽しめます。
こうしたクラス分けがあることで、家族旅行や記念日、ひとり旅まで、さまざまな目的に対応できるのが飛鳥3の魅力です。
■ペントハウス(2タイプ)

客室クラス | 面積 (バルコニー含) | 室数 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
ロイヤルペントハウス | 114.8㎡ | 2室 | ラグジュアリーの概念を一新する、ステイタスと個性を兼ね備えた「飛鳥Ⅲ」の最上級客室。バトラーサービスや特別なインクルーシブサービスが付き、各種予約も最優先。リビングルームには平松礼二氏の色彩豊かな作品を展示。 |
グランドペントハウス | 93㎡ | 4室 | 広々とした客室から一望できる大海原の絶景と心地よさを追求した贅沢な設えが魅力。海側に面したバスルームや独立した書斎も備え、自由でリラックスした時間が過ごせます。リビングルームには土屋禮一氏の雲を描いた作品を展示。 |




■スイート(5タイプ)

客室クラス | 面積 (バルコニー含) | 室数 | 主な特徴 |
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キャプテンズスイート | 87.1㎡ | 4室 | 船首の両サイドに位置するコーナースイート。ベッドルームとバスルームの窓は船首方向に、航海士の視点で海を眺めるような特別な体験が味わえます。 |
パノラマスイート | 67.3㎡ | 8室 | 船尾の両サイドに位置するコーナースイート。ベッドルームとバスルームの窓は船尾方向に、二面に面した広々としたバルコニーが特長で、出港時の景色はロマンティックなひとときを演出します。 |
アスカスイート | 48.5㎡(一部45.9㎡) | 8室 | 日本のお客様にとって使いやすい設計を追求した至福のスイート。巧みに仕切られたリビングエリアとベッドルーム、洗い場を併設した日本スタイルのバスルームなど快適にくつろげます。ユニバーサル仕様の客室も2室ございます。 |
ミッドシップスイート | 44.3㎡(一部44.9㎡) | 不明 | リビングとベッドルームが巧みに仕切られたくつろぎのスイート。コンテンポラリーな内装デザインの中にも、和の趣のある素材の質感が心地よく、何度でも過ごしたくなるリラックス空間が広がります。各地域の魅力と出会える特別なプロジェクト「ASUKAⅢ meets 47都道府県」を実施。 |
ジュニアスイート | 33.0㎡ | 8室 | 船尾方向にバルコニーを備えたスイート(8室限定) 大海原に描かれる白い航跡を眺めながら、贅沢なひとときが過ごせます。 |










■バルコニー(2タイプ)

客室クラス | 面積 (バルコニー含) | 室数 | 主な特徴 |
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アスカバルコニー | 22.0㎡ | 不明 | 世界も認めるくつろぎのバルコニー客室。光溢れる現代的なレジデンシャル・スタイルが、快適さと居心地の良さを演出します。国際的なクルーズ客船のインテリアコンテスト「CSI awards 2024」にてベストステートルーム賞を受賞しています。 |
ソロバルコニー | 19.4㎡ | 不明 | 「アスカバルコニー」のクオリティーを取り入れたお一人様向けの客室。広々としたベッドとくつろぎのソファを配置し、十分なスペースを確保しています。一人旅を優雅に楽しみたいお客様に最適な空間です。 |




料金帯と予算の目安

料金は客室のグレードやクルーズの航路・日数によって変動しますが、就航日である2025年7月20日「Maiden Voyage 函館・小樽」のプラン、My ASUKA CLUB 会員割引適用の場合、2名1室利用での1人の旅行代金を見ると最安値は「アスカバルコニーD」で885,600円。最高は、「ロイヤルペントハウス」が4,307,400円となってます。
この価格には、朝・昼・夜の食事、船内で行われるショーやイベント、一部の寄港地での観光ツアーなどが含まれています。そのため、ホテルとレストラン、エンターテインメント施設をすべて一体化した料金構成と考えると、実際には高すぎるとは感じにくい内容です。
また、船上での時間は日常とは違う特別な価値を提供してくれるため、コストに対して得られる満足度が非常に高いのも特徴のひとつです。旅の思い出として長く心に残る体験ができるのは、他の旅行形態にはない魅力です。
初めて予約する際は、まず旅の目的を明確にし、予算とのバランスを見ながら客室グレードを比較検討しましょう。例えば、のんびり過ごしたい方には眺望の良いスイートがおすすめですし、コンパクトで機能的な部屋を好む方にはアスカバルコニーが適しています。自分の旅のスタイルに合った客室を選ぶことで、クルーズ体験がより充実したものになります。
客室の数と人気の部屋タイプ
飛鳥3には全室で約385室の客室が用意されています。その中でも特に人気が高いのは「アスカバルコニー」クラスです。スタンダードながらも洗練されたデザインと機能性を兼ね備えており、初めてのクルーズ体験にも安心して選べる点が評価されています。
この客室は世界的なデザイン賞「ベストステートルーム賞」を受賞しており、22㎡という程よい広さと高い居住性を兼ね備えています。加えて、室内にはシンク付きのミニバーやタブレット端末、Wi-Fi環境などが整っており、快適さと実用性の両立が魅力です。人気の理由は、価格と快適さのバランスが優れている点にあります。また、バルコニーからの眺望を楽しみながら、贅沢なひとときを気軽に過ごせるという点も、多くの乗客の支持を集めています。
一方で、「ロイヤルペントハウス」や「キャプテンズスイート」などは、部屋数も限定されており非常に希少性が高く、ラグジュアリーなクルーズを望む方に人気です。これらの客室は広さだけでなく、専属のバトラーサービスや美術品の展示なども含まれており、まさに特別な時間を過ごすのにふさわしい空間となっています。こうしたプレミアムな客室は、発売と同時に予約が埋まることも多く、特別な旅を計画している方は、スケジュールが決まり次第すぐに空室状況を確認することをおすすめします。
飛鳥3は全室バルコニー付き

飛鳥3では、すべての客室にオーシャンビューのプライベートバルコニーが付いています。これは日本のクルーズ船では非常に珍しく、まさに全室特等席といえる仕様です。
バルコニーからは寄港地の風景や、夕日、満天の星空などを自室から楽しむことができ、クルーズの醍醐味を最大限に味わえます。飛鳥クルーズのアンバサダー、小山薫堂さんも「ただ夕日を見ているだけでも、体の中のいろいろなものを浄化するようであり、自分の中の時間の物差しが変わるような感覚になる」と語っており、オーシャンビューの時間は、まさに日常を忘れる特別な体験だといえるでしょう。
一人用の「ソロバルコニー」でもしっかりバルコニーが設けられており、誰でも気軽にこの贅沢を体験できるのが飛鳥3の魅力の一つです。
飛鳥3の船内図と客室の配置
船内図を見ると、客室は船体中央から前方にかけて配置されており、上層階ほど高グレードの客室が集まっています。特に眺望に優れた場所には「ロイヤルペントハウス」や「グランドペントハウス」が配置されており、朝焼けや夕景を自室のバルコニーから一望できる贅沢な体験が期待できます。これらの客室はプライバシーが保たれた空間でもあり、落ち着いた時間を求める方に好評です。
さらに、中央寄りの客室は揺れを感じにくいという利点もあり、船旅が初めての方にとって安心して過ごせる選択肢となっています。実際、船の揺れが気になる方はエレベーター近くの中層デッキの部屋を希望されるケースも多く、立地によって快適さが大きく変わることがわかります。
また、船首には露天風呂や大浴場があり、その近くに宿泊することで船内移動も快適です。これらの施設を毎日利用する予定がある場合は、近くのデッキを選んでおくと無理なくアクセスできます。エレベーターやラウンジの位置も含めて、予約時には客室のデッキとロケーションを確認しておくとより満足度が高まります。こうした細かい配慮が、クルーズ中の快適さや動線のスムーズさに直結します。
飛鳥3の客室を選ぶポイントと予約前に知っておきたいこと
飛鳥3と飛鳥2 客室の違い

飛鳥2と比較して、飛鳥3では全室バルコニー付きとなった点が最大の進化です。飛鳥2ではバルコニーなしの客室も多く存在しましたが、飛鳥3ではどの部屋でも海を眺めながら過ごせます。
さらに、飛鳥3は最新の内装デザインと設備を取り入れ、空間の居住性が向上しています。客室ごとのコンセプトにも工夫があり、万葉集のテーマに沿った内装が施されているのもユニークな特徴です。
内装デザインを担当したのは、国際的な客船のインテリアデザイナーとして高く評価されるオリバー・レイン氏です。彼は「飛鳥3の客室は現代的で居住性が高く、国際的な雰囲気と誰にでも受け入れられるデザインを目指した」と語っています。その言葉の通り、和の趣を取り入れながらも洗練された空間が広がり、世代を問わず快適に過ごせるデザインとなっています。
設備面では、バスルームに洗い場がある客室が多く、日本人のライフスタイルによりフィットした設計になっています。
目的別におすすめの客室タイプ

家族旅行であれば、広さとゆとりのある「パノラマスイート」や「グランドペントハウス」がおすすめです。複数人での利用に対応しており、リビングスペースも確保されています。
一方、カップルでの旅行なら「ミッドシップスイート」や「アスカスイート」が快適に過ごせる空間です。特別感のある内装と過ごしやすいサイズが魅力です。
ひとり旅や気軽なクルーズを楽しみたい方には「ソロバルコニー」が最適です。プライベート感がありながら、クルーズの魅力をしっかり堪能できます。
初めてのクルーズで選ぶなら?

初めて飛鳥クルーズを体験する方には「アスカバルコニー」がおすすめです。適度な広さと高いデザイン性を持ち、料金的にもバランスが取れているため、最初の一歩にちょうど良い選択です。特に、客室内の快適さにこだわりたい方や、初めてのクルーズでどの部屋を選べば良いか迷っている方にとっては、機能性と居住性の両方を備えたこの客室が安心感を与えてくれます。
また、客室の位置にも注目すると良いでしょう。中央に近い部屋は船体の動きによる揺れが少なく、長時間過ごすのにも適しています。エレベーターや共用スペースへのアクセスも良いため、移動の負担も少なくなります。船旅に不慣れな方や、船酔いが気になる方には特におすすめの立地です。
さらに、客室内には使いやすい収納スペースやミニバー、タブレットによる船内情報の確認機能などが備えられており、初めてのクルーズでも迷うことなく快適に過ごせます。滞在中の衣類の整理や小物の収納もしやすく、日常生活と変わらない感覚で滞在できるのもポイントです。
クルーズ初心者でも満足できるよう、必要な設備はすべて揃っており、スタッフのサポートも丁寧です。こうした環境の中で、非日常の時間をゆったりと楽しめるのが飛鳥3の魅力です。
予約時に注意すべきこと

予約時には、まず客室のグレードと位置を確認しましょう。人気の高い部屋タイプや良いロケーションの部屋は早く埋まってしまいます。特にスイートや眺望の良いバルコニー付き客室などは、キャンセル待ちとなることも多いため、できるだけ早めの検討が必要です。
また、飛鳥クルーズには「My ASUKA CLUB」という会員制度があり、会員になると割引料金での予約が可能になります。加えて、優先予約や特別イベントへの招待といった特典も用意されており、クルーズを頻繁に利用する方には大きなメリットがあります。これらの特典を活用すれば、よりお得に充実したクルーズ体験を楽しめるでしょう。事前登録はオンラインで簡単にできるため、予約前に済ませておくと安心です。
さらに、予約にはキャンセル規定もあるため、出発日までのスケジュールをしっかり確認してから申し込むようにしましょう。特に長期のクルーズでは、直前でのキャンセルに対して返金が制限されるケースもあります。万が一の変更に備えて、キャンセルポリシーを確認したうえで旅行保険に加入しておくことも検討すべきポイントです。
客室選びから予約までの流れ
まずは公式サイトやパンフレットで客室の種類を把握し、自分の旅の目的に合ったクラスを選びます。客室タイプごとに広さや設備、バルコニーの有無、デッキの位置が異なるため、比較表やデッキプランを参考にしながら検討するとスムーズです。その後、クルーズの日程を確認し、希望の出発日に空室があるかを調べます。
空室状況がわかれば、旅行会社または飛鳥クルーズの公式予約窓口を通じて申込みを行います。電話やオンラインでの申し込みが可能で、希望の客室を具体的に指定することもできます。会員登録をしておくと、必要事項の入力が簡略化され、手続きもスムーズに進みます。
予約後は、乗船前の準備や書類の確認もお忘れなく。乗船に必要な健康状態の申告書やパスポートの有効期限確認、クルーズ旅行に適した服装の準備など、チェックすべき項目は複数あります。クルーズ旅は事前準備が旅の満足度を左右するため、早めに行動を始めることが大切です。準備に不安がある場合は、旅行会社のサポートを活用すると安心です。
飛鳥3は全室バルコニー付きの客室!クラス別特徴と予約の流れ:まとめ

飛鳥3の客室は、旅の目的やスタイルに合わせて多様な選択肢が用意されており、全室オーシャンビュー&バルコニー付きという贅沢な仕様が魅力です。「万葉集」をテーマにした内装デザインや、快適性を追求した最新の設備は、初めてのクルーズ体験にも安心を与えてくれます。特に「アスカバルコニー」クラスは、価格と快適さのバランスに優れた人気の部屋タイプで、予約時には早めの確認が推奨されます。
一方で、ロイヤルペントハウスなどの上級クラスは、特別な記念日やラグジュアリーな旅にふさわしい内容となっており、希少性が高いため早期予約が必須です。クルーズ日程や目的を明確にし、客室の位置や設備、予約タイミングなどを事前にチェックしておくことが、満足度の高い旅につながります。
飛鳥3の客室選びは、単なる宿泊の選択ではなく、クルーズの体験そのものを左右する重要なステップ。だからこそ、じっくり比較し、自分に合った一室を見つけて予約を進めましょう。